トップに少しずつ書いている文章です。
ここには日付順で31個目〜40個目まであります。
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雨のおと [2005.05.14-05.24]

ピアノの音が響くのは
決まって長い雨の夜

その旋律は無秩序で
その音彩は鮮やかで
その歌声は艶やかで

夜の帳に 音一つ
蒼い闇に 色一つ
ひとつひとつを響かせて
奏者の居ないその席に
つたない音を広げゆく。

ピアノの音が響くのは
決まって長い雨の後

無人の部屋に響き渡る
誰も居ない 音楽会

お菓子の夢 [2005.04.24-05.13]

夢を見る。
それはさくさくのクッキーのように
甘くて儚く、あっけなく崩れてしまう
そんな夢。

クッキーのようなその夢は
とてもとても 儚く脆く。
でも。
崩れた後には
余韻という名の甘さが残る

夢を見る
それはさながらお菓子のように
さくりと溶けて消える甘さは
目覚めという名の甘い崩壊

やくそく [2005.04.11-04.23]

桜吹雪の舞うあの丘で
また来年も会いましょう
淡い嵐のその中で
会えることを楽しみに

緑の葉桜舞うあの丘で
春のよき日に会える事を

ひらりと散り逝く桜吹雪
その狭間から垣間見る
一片の花惜しみつつ
会えることを楽しみに

桜吹雪の舞うあの丘で
来年も また 会いましょう

言葉と心の広さ [2005.04.06-04.10]

好き。
大好き。
愛してる。
こんな言葉を並べたって
心はもっと広いもの。
際だい5文字のコトバなんかに表せやしないわ。

自由のかたち [2005.04.01-04.05]

翼は何処へでも飛んでゆける
そんな事言ったの誰かしら。

翼はいつも私を束縛して
知らないところへも
連れて行ってしまうのに。

それでも、
人はそれを
どうして自由なんて呼ぶのかな。

欠片のもくろみ [2005.03.15-03.31]

思っても見なかった。
小さなちいさな欠陥が
私をココまで壊してしまうなんて。

この欠片は
私をココまで狂わせて
セカイを全て壊して回って。

それから
一体どうするつもりなのかしら

君に捧げる物語 [2004.03.10-03.14]

君に捧げた物語は
君の世界を広げてくれる。
そう思っていたけれど。

僕が作ったその世界は
君のセカイを狭いものにしてしまった。

だから僕は君に捧げる。

今度こそ
君のセカイを広げてくれるよう、祈りを込めて。

まりおねっとわるつ [2004.02.26-03.09]

貴方に降るは 銀細工の薔薇
私に降るは 銀糸の雨
冷たく光る薔薇の色に 祝福を掘り込めば
雨は私を貫いて 温かな赤へと変貌する

貴方はそれを受け取って
人形となった私の糸を操り
これで私は貴方の私物
薔薇の飾りを髪に留めて

一緒に踊る ヒトリノワルツ

その、裏側。 [2005.02.16-02.25]

悲しい伝説の泉には
叶わぬ何かがあったという。
そんなの分かっていると人は言うけど。
叶わない何かが無かったら、悲しい伝説にはならない。と。

でも
他の誰かが、何かを手に入れたから。
その話が出来上がる。
悲しみがスポットライトを浴びても
その裏には 誰かの喜びがあるのではないかと。

楽譜 [2005.02.10-02.15]

果てなく続く その調べ
甘く誘われ 堕ちませんか?
その旋律に揺られながら
ただただ堕ちていきませう。

それはとても不可思議奇怪
これが私の楽譜(キィ・ノート)